生物系研究部沼津支所
研究概要
沼津支所は、主に「がん」を研究の対象として、がんの病態を分子レベルで解析することで新たな治療標的および治療法の開発を目指しています。また、それらの研究成果から実験系を構築し、放線菌やカビなどの培養液から生物活性物質を探索することで新しい抗がん剤の創薬基礎研究を行っています。
一方、微生物の環境分野への応用や新たな微生物ソースとして冬虫夏草などから昆虫病原糸状菌の分離を行っています。
メンバー
※メールアドレスの[at]は@に書き換えてご利用ください支所長 百瀬 功 imomose[at]bikaken.or.jp
主席研究員 安達 勇光 adachih[at]bikaken.or.jp
主任研究員 小野寺 威文 onoderat[at]bikaken.or.jp
主任研究員 坂本 修一 sakamotos[at]bikaken.or.jp
主任研究員 山崎(百瀬) 洋子 yamako[at]bikaken.or.jp
研究員 宇佐美 伊保美
テクニカルスタッフ 小野寺 理恵
テクニカルスタッフ 幸田 泰子
テクニカルスタッフ 橋本 奈々
テクニカルスタッフ 三島 綾華
他上級研究員1名
テーマ
テーマ概要
1. がん分子標的治療薬の探索
がん細胞は分子レベルで正常細胞とは異なる特徴を持っています。また、腫瘍は正常組織には見られない性質を持つことも知られています。私たちはこのようながんに特徴的な性質を標的とした薬剤を探索しています。
2. 冬虫夏草・昆虫病原糸状菌からの生理活性物質の探索
我々は、新しい医薬探索源として冬虫夏草を含む昆虫病原糸状菌の収集・分離を行っています。昆虫病原糸状菌は、昆虫への寄生、増殖、殺虫といったライフサイクルの中で様々な生理活性物質を生産していると考えられています。それらの生理活性物質はユニークな構造・機能を有し、医薬品の種化合物として有用であると期待されています。我々は、抗がん剤を中心に生理活性物質の探索を行っており、さらに菌の代謝産物の多様性を拡げるため二次代謝の活性化の検討を行っています。